プログラミング言語SML#解説 3.7.1版
III 参照マニュアル

Chapter 28 SML#コンパイラの起動

SML#コンパイラの起動はsmlsharpコマンドによって行う. smlsharpコマンドはSML#コンパイラを起動し, SML#プログラムを機械語に翻訳し,オブジェクトファイルを生成し, リンクを行う. 伝統的なCコンパイラドライバコマンドと同様に, ユーザーはsmlsharpコマンドにモード選択オプションを指定することで, この一連のステップのうちの一部を実行することができる. また,SML#の対話環境もsmlsharpコマンドから起動す る.

smlsharpコマンドの書式は以下の通りである.

smlsharp [ option ] [ -- ] [ inputFile ]

smlsharpコマンドの引数は,コマンドラインオプションまたは 入力ファイル名の列である. コマンドラインオプションはふつうマイナス記号(-)で始まる. コマンドラインオプションは-I-Lなどの一部のオプションを 除き順不同である. --をオプション列の終わりを明示するために用いても良い. --より後の引数はすべてオプションとして解釈されない. これら以外の引数は入力ファイル名である. 入力ファイル名は,コマンドラインオプションの列の途中に現れてもよい. 全てのオプションは入力ファイル名より先に解釈され,その効果は, 全ての入力ファイルに対して適用される.

また,いくつかの環境変数は,smlsharpコマンドの動作に影響を 与える. これらの環境変数は,SML#コンパイラがコンパイルしたプログラ ムの動作にも同様に影響する.

以下,smlsharpコマンドが解釈するコマンドラインオプション および環境変数を,オプションの種類に分けて列挙する.