プログラミング言語SML#解説 3.7.1版
16 SML#の構造

16.3 プログラムの主な構成要素

これら宣言とインタフェイスのそれぞれの構文と意味を定義する前に, まず,これら宣言とインターフェイスを構成する以下の要素の構文と意味を定義する.

字句構造

プログラムを構成する最小単位である予約語や識別子,区切り記号の定義である. (第17章)

字句を用いてつくられるプログラムの主な構成要素.静的な型を持ち動的な値を生成するプログラムの実行単位である. (第19章)

式や識別子の持つべき型の指定やインターフェイスの定義に用いられる. (第18章)

パターン

関数の仮引数や値の束縛構文などの値の受け取りにおける受け取るべき値の構造の記述である. (第20章)

識別子のスコープ規則

識別子の型や動的な値束縛の有効範囲の定義. (第21章)

SQL式

SML#にシームレスに組み込まれたSQLコマンドを表現する式.他の式と同様に多相型を持ち,他の式と混在して使用できる. (第22章)

それに続き,第23章で核言語の宣言の構文と意味を定義し, 第24章でモジュール言語の宣言の構文と意味を定義する.