我々開発チームは第3.1節でのべた機能をすべて 開発しSML#開発開始時に目標とした機能を実現しています. 第4.1.0版にその殆どが含まれていますが,以下の制約があります.
ターゲットアーキテクチャ. 現在のSML#コンパイラは,Intelアーキテクチャ(x86_64)向けのコードのみ生成可能です. 将来,マルチターゲット化を行う予定です.
最適化. 現在のバージョンには,インライニングや定数の伝播などの基本的な最 適化も十分に実装されていません. 従って,コンパイル時間,コンパイルされたコードの実行時間もともに 十分とは言えません. 将来の版では,他の最適化コンパイラに比肩する速度が得られると期待 しています.