プログラミング言語SML#解説 4.1.0版
19

19.8 逐次実行式 (exp1; ; expn)

exp1からexpnまでの式を,この順に実行し, 最後の式の型と値を返す式である. SML#の式の評価は一般に副作用を含む. この逐次実行式は,主に,副作用を制御するために用いられる. 以下に使用例を示す.

# val x = ref 1;
val x = ref 1 : int ref
# fun inc () = (x := !x + 1; !x);
val inc = fn : unit -> int
# inc();
val it = 2 : int
# inc();
val it = 3 : int

ref:=!は,第19.20節で説明する参 照型(ポインター型)を操作する組み込み演算である.