実用言語としてのSML#の大きな特徴は,完全な分割コンパイル
のサポートです.
以下の手順で大規模なプログラムを開発していくことができます.
-
1.
個々のプログラムモジュールのオブジェクトファイルへのコンパイル
-
2.
オブジェクトファイルを,C言語のオブジェクトファイルやシステムライ
ブラリとともにリンクし実行形式ファイルを作成する.
さらにSML#コンパイラは,各オブジェクトの依存関係をシステ
ムのmakeコマンドが解釈できる形式で出力することができます.
この機能を使用すれば,C言語などとともに大規模システムを効率よく
開発することが可能です.
本章では,この分割コンパイルシステムの概要を説明します.