SML#言語で使用できる文字は，十進数で$0$から$255$までの拡 張ASCII文字である． 文字の中で，十進数で$0$から$127$までのASCII文字は，SML#言 語の予約語や区切り記号として使用される． これら予約語や区切り記号と重ならない限り，十進数で$128$から$255$ までの８ビットバイトを含む文字を識別子として使用できる． この機能により，UTF-8でエンコードされた日本語を識別子とし 使用できる． 以下の対話型セッションは，日本語を使用したプログラム例である．

$ smlsharp
SML# 4.0.0 ...
# datatype メンバー =
>    研究員 of {氏名:string, 年齢:int, 学位:string}
> | 職員 of {氏名:string, 年齢:int};
datatype メンバー =
    研究員 of {学位:string, 年齢:int, 氏名:string}
  | 職員 of {年齢:int, 氏名:string}
# 研究員 {学位="Ph.D.", 年齢=21, 氏名="大堀"};
val it =
  研究員 {学位 = "Ph.D.",年齢 = 21,氏名 = "大堀"} : メンバー

日本語のShift_JISコードなどのような，十進数$0$から$127$までのバ イトが現れるエンコーディングを使用した場合の動作は未定義である．